TOEFL iBT®とは?
TOEFL ®(Test of English as a Foreign Language )トフルは、英語を母国語としない人々が英語の能力を測るための標準的な試験です。TOEFL iBT®は、アメリカの教育機関や企業が国際的な学生やプロフェッショナルの英語能力を評価するために広く使用されています。
従来のTOEFL®試験は紙ベースで行われ、読解やリスニングのセクションでは試験用紙に回答を記入する必要がありました。しかし、インターネットが普及している現在においては、TOEFL iBT®のテスト方式が主流となっています。
TOEFL iBT®の「iBT」は、「Internet-Based Test」の略で、試験がインターネットを通じて実施されることを指します。試験の各セクションはコンピューター画面上で受験者に提示され、受験者はキーボードやマウスを使用して回答します。
TOEFL iBT®の導入により、試験のスコアが迅速に利用可能になり、受験者は試験日程を柔軟に選べるようになりました。
TOEFL iBT®はどのような試験なの?
TOEFL iBT®は、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4つのセクションから構成されている合計約2時間ほどの試験となります。試験終了後、2週間後にはオンラインで結果確認ができます。
2023年のTOEFL iBT®の日程
2023年のTOEFLは、合計48回実施され、実施日は全て土日です。
TOEFL iBT®のスコアは?
TOEFL iBT®のスコアは、各セクションごとに0から30点までのスコアで表され、合計スコアは0から120点までの範囲で計算されます。
アメリカ大学留学で必要な平均TOEFLスコアはTOEFL iBT® 61点以上、アメリカの大学院留学では、TOEFL iBT® 79-80点 以上必要です。
新形式により変わったReading(リーディング)セクション
出題内容は?
リーディングセクションは、3~4パッセージを54~72分で読解していましたが、新形式により2パッセージを35分で読解する形式に変わりました。
約700語の自然科学、社会科学、芸術など学術的な分野の長文を読解します。
時間 | 問題数 | 設問数 |
---|---|---|
35分 | 2パッセージ | 各10問 |
文章のレベルは、大学の教養課程で学修するような一般教養的なものとなります。
上記の具体例を見ると難しく感じるかもしれませんが、問題は専門的な知識がなくてもパッセージを読めば解答できるようになっています。しかし、予備知識があり、語彙が豊富な方が好ましいことは言うまでもありません。
出題形式は?
選択肢から正しいものを選んでクリックする形式です。
受検者の力を確実に把握するために、様々な出題形式が導入されています。
対策方法は?
リーディングセクションでは、概要から詳細へと内容を読み取る力が求められます。約700語からなるパッセージの全体の構成を素早く把握し、短時間で内容を素早く理解しなければなりません。
パッセージを読み取る上で、未知の語に直面した場合には意味を推測する力も求められます。
時間配分や語彙力など求められる力は多岐に渡るため、日ごろから約700語のパッセージを読み取る訓練をしましょう。
新形式により変わったListening(リスニング)セクション
リスニングセクションでは、講義形式3題と対話形式2題で構成されており、大学の講義や大学生活に関する会話を、合計28問を36分間で取り組みます。
形式 | 出題数 | 顧問数 |
---|---|---|
講義形式 | 3題 | 各6問 |
対話形式 | 2題 | 各5問 |
出題内容は?
講義形式では、幅広い分野の教養科目を題材とした講義が出題されます。
対話形式では、教授と学生、大学職員と学生、学生同士などの会話が出題されます。
対策方法は?
リスニングセクションでは、学術用語から日常会話までの幅広い語彙の習得が求められます。
TOEFL iBT®では、日常生活で聞きなれない単語も多く出題するため、語彙とフレーズの強化が必須となります。語彙の強化と聞き取りの強化を同時に行うようにしましょう。
また、リスニング対策としては、ディクテーションの学習が効果的です。
トレスタではTOEFL iBT®のディクテーション教材を無料で提供していますので、活用しましょう。
新形式により変わったSpeaking(スピーキング)セクション
スピーキングセクションは従来のものと大幅な変更はありません。コンピューターのマイクに向かって解答を述べる形式で全4問出題されます。
Independent Task | 1問 |
Integrated Tasks | 3問 |
Independent Taskでは、15秒の準備時間後、出題されるトピックに関して自身の意見を45秒間で述べます。
Integrated Tasksでは、リーディングを行った後、同じトピックに関してリスニングを行い、それらから得た情報を総合してスピーキングを行う問題が2問と、リスニングを行いスピーキングを行う問題が1問出題されます。
対策方法は?
スピーキングセクションの評価項目の1つに流暢さがあります。そのため、短文を繋げてテンポよく会話を展開することが効果的です。
要点を絞り、テンプレートに当てはめて話せばより流暢になるでしょう。回答時間は限られているため、限られた時間で言いたいことを言い切る練習が有効です。
また、ネイティブに近い発音が求められるため、日本人が苦手とするbとv、 rとlの発音をしっかりと区別出来るようにしましょう。
スピーキング力とリスニング力には、密接な関連があるため、リスニング力をあげるために、ディクテーションやシャドーイングをすると効果です。
新形式により変わったWriting(ライティング)セクション
ライティングセクションでは、大きく変更となり新しくAcademic Discussion taskが追加されました。Academic Discussion taskと従来のIntegrated taskで構成されます。Integrated taskについては、特に問題形式や回答時間に変更はありません。
Academic Discussion task | 1問 | 10分 |
Integrated task | 1問 | 20分 |
新形式のAcademic Discussion taskとは?
オンライン上でのディスカッションに参加しており、教授からの質問に対して、他の生徒の意見を参考にして自身の意見を述べる形となります。
現代のオンライン授業などに即した試験内容となります。
Instructions、Question、Discussionを読み取り後、Discussion Boardに意見を書き込む全行程で10分間となるため、無駄なく取り組む力が求められます。
Integrated taskとは?
従来のものと同じく、リーディングとリスニングを行い、ライティングに取り組みます。
パッセージを読み、それに関するレクチャーを聴いてまとめます。
対策方法は?
ライティングセクションでは、英語のスキルとは別にタイピングのスピードがスコアを左右する重要な要素の一つとなります。時間内に一定以上の文字を打ち込めるようにブラインドタッチする技術を身に付けましょう。
また、試験中はスペルチェック機能がないため、タイプミスやスペリングミスに気をつける必要があります。
英語力とタイピング力の両方が求められますので、日常的に練習をするようにしましょう。
TOEFL iBT®で高得点を取るには?
TOEFL iBT®で高得点を取るために圧倒的に求められる力は語彙力です。
一つの単語に対して、スペリング・意味・使い方・発音・アクセントを正しく覚えた上での語彙力が求められるため、毎日コツコツと努力する姿勢が求められます。
海外に進学するには5,000語、さらに大学院に進む場合には10,000語が必要だと言われています。
語彙の習得には近道などなく、繰り返し何度も記憶する地道な作業が必要となります。
最も重要なのは、コンスタントに努力し、継続的に単語を学ぶことです。自分に合った学習方法を見つけ、楽しみながら英語の単語を覚えましょう。